二酸化チタンからチタンを精製するには、2段階の処理が必要です。まず、炭素と塩素ガスを加えて、900℃に加熱し、四塩化チタン(TiCl4)を発生させます。
TiO2 + C + 2Cl2 →
TiCl4 + CO2
次に、四塩化チタンとマグネシウムを反応させて、チタンを精製します。
TiCl4 + 2Mg → Ti + 2MgCl2
この処理を実施する際、チタンが酸素や窒素と化合することを防がなければなりません。そのため、化学反応性がないアルゴンガスの中で、処理が行われます。生成したチタンはスポンジ状の形態をしているので、スポンジチタンと呼ばれています。 |