ネオンといえばネオンランプを連想される人が多いであろう。ネオンランプはガラス製の放電管にネオンガスをつめこんだもので、電極に高電圧をかけると、強く赤く光る。ネオンランプには白熱電球のようにフィラメントは存在しないので、文字や複雑な図形の形をしたネオンランプを作製することが可能である。
ネオンは大気中では二酸化炭素に次いで5番目に多い気体である。冷却して液化した大気を分溜(気体の沸騰する温度の差を利用して気体の成分を分離すること)して、1898年にネオンは発見された。元素名はギリシャ語のneos(新しい)にちなんでいる。
海洋島玄武岩等のマントルの石に含まれるネオンの分析結果は、地球の起源に関する重要な情報を提供している。下のコラムでは地球の材料物質と地球大気の起源についての研究を紹介しよう。 |