臭素は赤褐色の液体元素です。蒸気も赤褐色で、塩素に似た刺激臭がします。海水1リットル中に、臭素は約65mgほど含まれています。1826年、フランスのバラールは、濃縮した塩湖の水を塩素ガスと反応させて、赤褐色の液体を得て、未知の元素であると発表しました。元素名(Bromine)はギリシャ語のbromos(刺激臭の意)に因んでいます。
臭銀鉱(AgBr)が銀鉱山に存在しますが、臭素は海水や死海の水から得られています。臭素の化合物で一番馴染みがあるのが臭化銀(AgBr)です。写真工業で感光剤として利用されており、アイドルなどを写したブロマイド写真にも使用されています。「ブロマイド」は臭素の英語名Bromineに由来します。 |