王水とは、濃塩酸(HCl)と濃硝酸(HNO3)を3:1の割合で混ぜた溶液です。名前は、貴金属(金や白金など)さえも溶かすことが出来ることに由来します。作りたての王水には、金さえも容易に溶けてしまいます。濃塩酸と濃硝酸を混ぜると、下記の反応
HNO3 + 3HCl → 2Cl + NOCl + 2H2O
で、塩素(Cl)が発生します。塩素は、ほとんどの元素{例外は、酸素、窒素、炭素、希ガス(ヘリウム、ネオン、アルゴン、クリプトン、クセノン)}と直接反応することができる元素です。そのため、金や白金とも反応して、溶液に溶ける化合物を生成します。 |